加齢黄斑変性

生じ、見ようとするところが見えにくくなる病気です。あまり馴染みがない病名かもしれませんが、欧米では成人の失明の原因の第一位で決して珍しくない病気です。

日本でも社会の高齢化と生活の欧米化により近年著しく増加してきています。

加齢黄斑変性には大きく分けると萎縮型と滲出型の2つの種類があります。萎縮型は網膜が徐々に萎縮していき、視力が徐々に低下していきます。滲出型は異常な血管(脈絡膜新生血管)が黄斑に生え、この以上血管からの滲出液や出血となって視力が低下します。


◇加齢魚班編成の検査
①視力検査
 ほかの目の病気と同様に視力検査は重要な検査です。
 加齢黄斑変性では視力低下が起こります。

②眼底検査
 眼科医が網膜の状態を詳しく調べる検査で、出血や新生血管を発見します。

③造影検査
 静脈から造影剤を注入して新生血管などの状態を調べる検査で、
 連続して何枚もの眼底写真を撮影します。

④光干渉断層計(OCT)
 行田総合病院にも最新鋭のものが導入されていますが、網膜の断面を
 連続して撮ることにより、網膜やその下の新生血管などの状態を
 立体的に把握することができます。
 短時間で検査ができ、造影剤を使わないので患者様の負担も少なく、
 何度も検査を行うことができます。


加齢黄斑変性の治療
残念ながら萎縮型の加齢黄斑変性には現在のところ治療法はありませんが、滲出型の加齢黄斑変性にはいくつかの治療法があります。治療の目的は脈絡膜新生血管を抑え、長期的に視力を維持することです。

①薬物治療
 脈絡膜新生血管の発生に関係する因子を阻害することにより、
 脈絡膜新生血管を抑える治療です。
 目の中(硝子体腔)に4週間ごとに注射をします。

②光線力学的療法(PDT)
 まず光感受性物質を点滴し、そのあとに非常に弱いレーザーを
 照射する治療法です。治療を行う前に造影検査を行って
 脈絡膜新生血管などの病変部を確認し、病変の大きさに合わせて
 レーザーの照射範囲を決定します。
 治療後48時間は強い光に当たることができません。

高血圧や糖尿病で通院中の患者様も多いと思われますが、眼科を受診するタイミングの参考にしてみてください。

社会医療法人壮幸会 行田総合病院
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