本当は怖い閉塞性動脈硬化症

行田総合病院から、健康に関する情報をお届けします。
今回は、当院の広報誌「そうこう」の特集より、「閉塞性動脈硬化症」について記載します。

◇本当は怖い閉塞性動脈硬化
「2〜3分歩くと、足が痛くなって、休むと楽になる・・・」典型的な下肢閉塞性動脈症の症状です。「歳のせいか、最近、足腰が弱くなったなー」これも要注意です。
閉塞性動脈硬化症は、時に足全体に血液を送っている血管が細くなったり、詰まってしまう病気です。進行すれば足が腐り、最悪の場合は足を切断しなければならなくなる病気です。原因は文字通り、動脈硬化です。動脈硬化とは何でしょう?

動脈硬化症とは
動脈硬化とは・・・動脈が肥厚し硬化した状態を動脈硬化と言います。これによって引き起こされるさまざまな病態を動脈硬化症と言います。動脈硬化の種類には、アテローム性粥状動脈硬化、細動脈効果、中膜硬化などのタイプがありますが、注記の無い場合はアテローム動脈硬化を指すことが多いです。アテローム動脈硬化症は、脂質異常症(従来の高脂血症)や糖尿病、高血圧、喫煙などの危険因子により、生じると考えられ、最終的には動脈の血流が遮断されて、酸素や栄養が重要組織に到達できなくなる結果、脳梗塞心筋梗塞などの原因となります。
最近では、動脈硬化症の原因と考えられている資質異常や、危険因子がなんらかの基盤で集積した状態である、メタボリックシンドロームについての研究が盛んになっています。

◇早期発見・早期治療が大切です!
当院では、早期からこの病気を発見する装置(ABI:エービーアイ)があります。血圧を測る要領で、苦痛もなく数分で終了する検査です。足の血管が詰まっているかどうかは勿論、血管の硬さや、血管年齢もわかる検査です。当院ではカテーテルと呼ばれるボールペンの芯程の太さの管を用いて足の血管、心臓の血管の治療が可能です。病状によりますが、入院期間も平均して2〜3泊です。足腰の弱さを歳のせいにしていませんか?歩くと足が痛み、休むと良くなりませんか?放っておくと大変なことになります。


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